うーん
「もしさぁ、私が二人いたら、どうする?」
「……どうするって言われてもねぇ」
俺の彼女は頭の回転速いくせにその方向が変な方向に飛ぶ。
変わり者とか言われてるけど、ふっつーの子、なはずだ。
「どうするー?」
……ふっつーより、少しずれてるかもしれない。少し。少しだけ。
「うー……ん」
正直彼女のわくわくした視線に耐えられない。
「え、っと、『二人とも愛してやるよ』?」
「浮気ですねわかります」
めんどくさ!
ちなみに彼女の問いかけは、彼女の満足しうる答えが得られるまで続きます。
「あ、言い忘れてた。どっちか私で残りが偽者です」
「言うの遅いわ!」
それなら模範解答は一個だろ
「ちゃんと、君とニセモノの区別をつけてあげるよ」
そう言うとまぁ彼女は満足したようににへらと笑って、
「でもその偽者は記憶ごと完全コピーされてるので、本物も何もないんだけどね」
「じゃあ最初の答えでいいじゃん!」
うーん、でもなんでか俺はこの変人彼女が好きなわけで。
うーんうーん
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恋と書いて変と読む略して変恋シリーズ。今決めた
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