憂い
「シズちゃんに悩み事?」
そうなんだよ!とサイケが言い津軽は無言でこくりとうなずく
俺の仕事場までわざわざ来て何を言い出すかと思えば。
「なんか最近甘いものを見ても前みたいに目が輝いたりしないし」
「サイケはシズちゃんを犬か何かと勘違いしているのかな?」
間違っていない気もするけど。
「というか俺にとってはシズちゃんが一番の悩み事なんだけど?」
そう言いながら俺はコーヒーをすする
「恋わずらい的な意味でか?」
ぶほぁっ
「げほっげっほっ」
「わぁ!大丈夫臨也くん!?」
「つっつっつがぁぁぁるぅぅぅぅ!?」
「なにか俺間違ったこと言ったか?」
うんあのね津軽、それ以前の問題だと思うんだ。というかそんな言葉どこで覚えてきた
「あっあのね臨也くん、とりあえずシズちゃんの所に行ってあげて」
「臨也が行くのが一番いいと思うんだ。……ってトムさんが」
恋わずらい、教えた元凶が発覚した。
「そうそう、おんなじ症状同士だからーって」
……ほんっと、余計なことを。
そう思うか思わないかのうちに俺はサイケと津軽に無理やり池袋に連行されていくのであった。
なんだかんだでこいつらが一番俺の憂いごとなんじゃなかろうか
憂い憂い
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サイケたんマジ天使
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