咽奥にて

きらきらしてる彼を見ると私は物怖じしてしまう。のだ。

彼の、黒いコートを着た彼の真剣な顔が素敵。双子の弟さんも顔のつくりは同じだけれどやっぱり見ていると表情やしぐさがぜんぜん違うのだ。

あれがわからないであろう一般女子の方々に意味もなく優越感、なんて。

それでも私は彼に声もかけられないのだ。彼から声をかけられたときなぞ天にも昇る気持ちである。だいばくはつしてしぬんじゃないかって。

誰にも、彼にもこんな想い、告白できないけれど。

だって私は無口だもの

咽奥にて

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