嬲って

「もう次から来ないから」

彼が私にそう言ったのです。いきなりのことでしたので私は少しだけ唖然としてしまい
ました。

そうですこれが最後の夜なのです。

行為が一通り終われば彼は私の元から去ってしまうのです。

ですから、ですから!

この夜がすこしでも長く続くようにと。私の体の隅々まで指をはわして、そして、
いたぶってくださればよいのです。

えぇいっそ空が白むまで

嬲って




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