たりない

ぐるぐると回っているだけの最近。

どいつもこいつもなんで一歩手前で負けてしまうのか、僕には理解ができない。

あぁ無念。

おかげで僕は出向き損。別にデスクに居ても仕事はしないけど。

それでも時間を無駄に使っているという自覚は、こちらのほうが大きい。

あぁ無念。

「だからねどうせ今日も来ないと思うんだけどさ。」

電車の振動音と座椅子に身を任せ僕は呟く。

ノボリにこんなだらしないところみられたらきっとまた怒られるんだろうな。

特に最近は三日ほど連続で、呼ばれたはいいものの挑戦者は辿り着かず、なんて有様。

バトル、したりないな。発散したいのだ。一回のバトルで発散しきれるとは到底思えないけれど。

(もし今日このあと強い人が来たならば、)

この欲望を埋めてくれるのかな?

たりない



[目次]



「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -