劣勢

「ねぇねぇクラウドさんクラウドさん私クラウドさん大好きなんです何度も言っているのにどうしてわかってくれないんですか好き好き好き好き愛してる!」

「分かった、分かったから離、れ、ろ、や!」

相手は客だと自分に言い聞かせるクラウド。それにまだ子供である。

ムキになるほうが馬鹿らしい。とやんわりひっぺがそうとする。

「わかってくれたんですね!」

言質をとられた。うげ、と引きつる顔。それを他所に彼女はすりすりとクラウドに抱きつく。

ボス達はこんなん仰山どうやってさばいてるんやろ、とうっすら現実逃避しつつ、そのボス(願わくば黒い方)が助けにくるのを待つのだった。



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