ここをさわって

ね、ペトロフさん。馬乗りになった少女が私の名を呼んだ。

「私はね、大切に大切にされているくらいじゃあ、愛されてるとは思えないの」

「どういうことでしょう」

「子ども扱いは嫌だって言っているの。だって私はもう18よ」

充分子供だ、とは言わない。

「だからねペトロフさん。撫でるのは頭だけじゃなくてね、」

彼女は私の手を掴んだ。

ここをさわって



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