僕の値段

「僕が売っていたとすればどれくらいまでなら出せますか?」

「………………さ、さんびゃ、三千ドル!」

「今三百ドルって言いかけましたよねあなた仮にもバディに向かって」

「だって厳しいもんよ俺の財布事情」

唇を尖らせる虎徹。うっかりときめきかけるバーナビー。

「それにしても三千ドルもないとは思いますけどね」

「さっきも言ったろおじさんの財布事情は厳しいんだよ」

「僕を家に持って帰ったら楓ちゃん大喜びですよ」

「……大喜びしたなぁ」

(えっ本当にバーナビーやったぁお父さんほんとありがとう大好き!だもんよ現金な)

はぁぁ、とため息をついた虎徹にバーナビーはやれやれと首を振った。

「僕は高いですよ」

「わーってるよ」

いざとなったら強奪してやる、と言った虎徹にバーナビーは心底嬉しそうな顔をして、よろしくお願いしますねと言った

僕の値段



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