裸体

彼女の裸体はまだ見たことがないのだけれど、きっとすばらしく白く透き通った肌をしているのだろうね。

彼女は病的に青白いからまさしく死体のようなはずだ。

君は本当にきれいだね、と僕が言うと彼女はありがとうございますと言って頬を染めてしまい死体らしくなくなるから、言わない。

それでもたまにはそうやって愛を確かめないと彼女は不安になってしまう(まぁそんなところも可愛いのだけれど)からちゃんと一日一回は愛を囁く僕なのである。怠ってはいけない。

彼女の手に僕は口付けを落とした。

「愛しているよ」

いずれ、冷たくなる君を。


裸体



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