寄り道

二人で出歩くと、寄り道が多い。

「福田さん福田さん。あれこの前言ってたカフェ。おいしいらしいよ。」

「そういや俺トーン切れてたんだ買ってくわ」

元々午前中だけだったはずの外出が、2時間オーバーとかザラだ。

「あ、インクも補充しとくわ」

「あそこのケーキ屋おいしいですよ安田さんにも買っていってあげればどうです?」

「あいつにそんなもんもったいねぇ」

「えー」

寄り道が多い。

たぶんその理由は単純明快であり、

二人で出かけるとかそんな恋人っぽい事するなんてあまりないことで、なかなか幸せで、
その幸せをちょっとでも長く味わっていたいとかそんなところだ。

寄り道

寄り道
------------------------
寄り道たのしいよね



[目次]



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -