既成事実
「…………」
目が覚めるとなぜか奴が私の隣で寝ていた何故だ
しかもお互い全裸で
(ど う い う こ と)
思い出せユーリ・ペトロフ昨日は奴に捕まり食事に誘われそして……駄目だその後の記憶がない。しかもついでに言うならここは私の家ではない。おそらく奴の家か。
そうして一人でもんもんとしていると奴が起きてきた。
「あぁユーリさんおはようそしておはよう!」
びしぃ!と決めた奴の首を絞める勢いで私は奴につかみかかる。
「ききき昨日私とあなたの間に何があった、んですか」
「昨日私は酔いつぶれてた君をここに、あ、私の部屋なんだが、に連れてきたのだがそれでその後……」
おい言いよどむな
「いやしかし誤解しないで聞いてほしい!昨日の君はとても可愛かったとても!」
「何の誤解だ!」
私はつい彼を枕で殴ってしまった。全力で。
既成事実
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