スポットライト
この世の中には、いわゆるスポットライトを浴びている華やかな世界の人間がいる。
例えば、私の目の前に座っている羽島幽平、もとい平和島幽だとか。
こんな文字通りスポットライト浴びまくりの人間がまさか小学校の同級生だったとは。
というかよくこんな同窓会に来れたな。殺人的に忙しいだろうに。
「……俺の顔、なんかついてる?」
無表情で言われると怒っているのか単純に怪訝に思ったのかが判断できない。
表情筋動かせよ。演技でいいから。こえぇよ。
「いや、こんな目の前に有名人がいるって経験なくってね。じろじろ見られるのが不愉快なら謝る。」
「別にいいよ。見られるのが仕事だし」
「それもそうだ」
「……それでさ、今付き合ってる人とかいる?」
「仕事ばっかしてたからさ、いないよそんないいモノ。好きな人すらいない」
そう投げやりに答えた後、ふとこれって告白のテンプレートのような物だと気がつく。
あとこのまえ終了した羽島幽平主演のドラマの告白の流れに似てるなとも。
「じゃあさ、好きな人がいないなら、好きな人ができるまで俺と恋人同士になってくれませんか?」
まさかそんな事ってあるんだな。とぼんやり思った。
スポットライトが当たったようでスポットライト
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羽島幽平?平和島幽?
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