oxygen

「俺、お前がいなくなったら死んでやるからなぁ」

「いきなり何を言い出すのスクアーロ」

ぎゅううと抱きしめられる。今は振り払う理由も無いので放置。

ベルとかに見つかったらからかわれるのは絶対だろうけどまぁそこはスルーで。

「俺にとってお前は酸素みたいなもんだからなぁ」

「何を馬鹿な事を言っているの。泣く子も黙る暗殺部隊の隊長さんが」

「関係ねぇだろぉ」

「少なくとも部下の前でそれやったら権威だだ下がりだよ」

「別にどうでもいい」

「えぇー……」

大丈夫かこんなのが隊長で。

「色惚けてうっかり殺されたら許さないから」

「俺がそんなヘマ踏むわけねぇだろぉ」

あぁでもよく考えたら、酸素的存在なのはお互い様かもしれない。


oxygen



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