dustbin

「ねぇノボリ、今日ギアステーション行ったら着いてきちゃった」

「……はぁ」

クダリの後ろにはヤブクロンが二匹。

「……臭いだとかで母さんが許してくれないでしょう」

「臭くないもん!」

そう言ってヤブクロンを抱きしめるクダリ。確かに臭いは感じませんが会って数時間でよくもそこまで懐くものです。

「ねぇいいでしょう?」

「……一応交渉は一緒に行きますが」

「だってこの子達捨てられてたんだよギアステーションに」

「…………」

「可哀相だと思わない?」

「クダリ私がそう言った話に弱いのを知っててわざとやっているでしょう」

「ばれた」

でもウソはついてなーい、とヤブクロンを高い高いするクダリ。

「だから交渉は一緒にすると言っているでしょう」

「さっすがノボリ!」

「ですがあまり期待はしないように」

「はーい」

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