独り言
「だからねノボリ!ボク絶対そんな事できない!もし断られたら大爆発できる自信がある」
「ギアステーションに被害が及ぶ行為はやめてくださいまし。というかクダリあなた三ヶ月前からそう言ってるじゃありませんか。」
断られても死ぬわけではありませんし、別に彼女もあなたに対して悪いイメージは持っていませんが、とノボリは簡単に言うけれど、でも、断られたら確実に、ボクひんし状態。
そもそもあの子はとても可愛いから、ボクみたいな地下に引きこもってるような奴相手にしてくれるはずもないし。
ほんと、ノボリは人事だとおもって簡単に言いすぎなんだよ!
「はいはい白いボスそこまでー」
「クラウド!?」
と、あの、例の、あの子。
「なっななななんでいるの!?」
というかなんで顔赤いの?熱?大丈夫なのかな、もし風邪なら、お見舞いに、
「白ボスがうっさいからや!」
ごちゃごちゃ考えていたらクラウドに思い切り頭をはたかれた。ひどい。ボク上司。あとクラウドよりボクの方が背高いのに。
「白ボスがあまりにもうっさいのと埒あかんと思って連れて来ました。後頑張ってください。ちなみにさっきの独り言全部出てたで」
そう言ってクラウドはいい逃げして、残されたのはボクとあの子。
「え、と、その、あの、……全部聞いてたよね?」
「……はい。」
だめだボク明日からもうドリュウズになって穴掘って一生過ごすしかないかもしれない。
「でもその!クダリさんにそんなに好かれていたなんて、嬉しいです」
そう言って笑う顔が可愛くて、
「私も、クダリさんの事、好きですよ」
独り言も、悪くないと思った。
独り言
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