喧嘩

「もう知らない!」

ノボリなんか嫌い!と言い放って外に飛び出すクダリ。

「待ってくださいクダリ!」

クダリが行ってしまうとクラウドが同情気味に声をかけてきました。

「……今日はなんですか、ボス」

「……間食のクッキーが私のものより一枚少なかったと」

「…………お疲れ様です」

というか、とクラウドが話を変えました。

「今日中に終わらせなあかん書類で、白いボスの承認要るのがあるんですが」

「私の愚弟が申し訳ありません」

「いえいえ、ボスは悪くないです。」

それに、とクラウドが携帯を取り出しました。

「さっきキャメロンが、白いボスがスーパーマルチのホーム隅でバチュルに埋もれていたのを見たそうです。」

言ってあげたらどうです?とクラウド。

「どうせ白いボスは黒いボスに一番に声かけて欲しいんですから。拗ねてるときとか特にそうやないですか?」

「……確かにそうですね」

では、回収しに行って参ります、と言って私はクダリの待つホームに向かいました。

喧嘩



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