甘党

彼は甘党で私も甘党だ。

「おいしいね」

「…………」

しかし彼の方が甘党だ。

口いっぱいに白玉をほおばっている。銀髪のリスみたい。

リスなんてかわいいもんじゃないけど。

そのまましばらく無言でもぎゅもぎゅと白玉をむさぼり、ごくりと飲みこむ。

「うめぇなこの店」

「でしょ?」

ちなみに彼は今白玉あんみつを完食した。はやい。

男は早食いする人が多い気がする。もっと味わえ。

「…………」

そしてまた無言で私の手元、スプーンに乗った抹茶アイスを見つめる。

「いる?」

「銀さん超いる」

本当に彼は甘いものに目がない。

後その論理らしいが、彼は私とのキスが好きらしい。

本人いわく「甘いから」だそうだ。


甘党


甘党
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甘党といえば、この人しか。




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