「はい、あーん!」

彼が嬉しそうにそうスプーンを差し出してくるものだから勢いに負けてそのスプーンを咥える。

「何かクダリに餌付けされてるみたいだね」

ついでに鳥に餌あげてる子供にも見える。

という事は私はクダリの飼い鳥(?)か。

残念ながら私はクダリの為だけに喜んで鳥籠に入るつもりはないのだけれど。

なぁんて。

「……ねぇクダリ」

「ん?」

「もう一口それやる気?」

「うん!」

きらきらとした目でスプーンを差し出してくるので抗えない。

「あと一口だけね?」

根負けした。ので、おとなしく彼から餌をもらった。






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