粘土

「デイダラは粘土遊びが好きだねぇ」

「粘土遊びじゃねぇ!芸術活動だ!うん!」

「なんでもいいけど」

よくねぇ!と言う抗議の声を聞き流しながらデイダラが量産した粘土細工をつんつんつつく。

「なぁ、」

「何?」

「もし俺がどっか行ったらお前は俺の事は全部忘れろよ、うん。」

「何急に」

彼がぽつりとそう漏らした呟きが何故だかとても寂しく響いた。



「それはつまりこういう事だったのか」

もぬけの殻の彼の部屋。

彼は里抜けして、暁に入ったらしいと風の噂で聞いた。

「ねぇデイダラ。」

いっその事私を殺してその骨を粘土にでも混ぜてくれればよかったのに。

「なんで私を連れて行ってくれなかったの」


粘土


粘土
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粘土と聞いてこいつしか。



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