あーあ、

彼は、飽き性だ。

「あーあ。王子このゲーム飽きたぁ」

「また?」

「だって全然勝てねえしー。それに王子飽き性だしぃ?」

私がヴァリアーで一番ゲーム、もといサブカルチャー全般に強いのを知って挑んでくるベルにも問題があると思うんだけど。

「やっぱ目ん玉くりぬきゲームがいいと思うんだよね」

「やめろ」

冗談冗談と笑うベル。正直こっちは笑 え な い

「あーあ、なんか面白いことないかなぁー」

正直私はベルが私の部屋にこうやって毎日入り浸ってゲームやってるだけでなかなかに愉快なことだと思うんだよね。

「って私のベッド占領すんなし」

「お前のものは王子のもの、王子のものは王子のもの」

「おい待てこのジャイアン」

「王子ジャイアンじゃねぇしー」

そう言ってベッドでごろごろすんなベッドから落ちろ落ちてしまえ

「というかなんで私の部屋に入り浸ってるの?」

「だってお前の部屋ゲームいっぱいあるしー」

ですよね

「それに王子お前好きだし?」

「は?」

ぴっと指さされた。意味がちょっとわからない、いやかなりよくわからない。

「え、聞こえなかった?王子同じ事もっかい言うのマジ苦痛なんだけど。」

「聞こえた。意味把握するのに時間がかかっただけ。」

「じゃあ返事はー?」

早急すぎる。

「どうせすぐ飽きるんでしょ?飽き性王子。」

「俺が飽き性なわけないじゃん?」

あーあ、何にもわかってないなぁと呆れたようなしぐさをするベル。

おいこらお前さっきと言ってること矛盾してるぞ

「で、どうなの?」

期待に満ちた目(見えないけど)で見てくるベル。

こいつ時々年相応に子供っぽいんだ。

……あーあ、断れないなぁ。


あーあ、


あーあ、
-------------
土曜日更新するの忘れてました……



[目次]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -