腐食
よく私と弟はアンドロイドみたいと言われるのですがあえて否定は致しません。
機械のように正確なバトルというのを私は求めています。
なので別に機械のような鉄製の心でもいいと思っていました。
しかしながら、彼女と出遭った瞬間に私のまとっていた鉄は腐食しきってしまったのです。
一目惚れ、でございました。
私にとって彼女の笑顔はとてもまぶしいものでございました。もちろん彼女自身も。
そんな高嶺の花であった彼女を何故私が射止められたのかは私のあずかり知らぬ所でございます。
私が彼女に伝えたことはただ一言十文字程度でございます。
それの何が原因で彼女が陥落したのかは、私は彼女から聞いておりません。
ただ言っておきたいのは、私は彼女が私と幸せになってくださることを心から願っている事。
腐食したアンドロイドが言いたいのはそれだけでございます。
腐食-----------------------------------
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