なにもない
「「ねぇ、」
彼女が僕の目の前にいる、という事自体で夢なんだと分かる。
「イヅルさん?」
ましてやこんなに親しげに僕に話しかけてくるなんて。
わかっているんだ。これは夢だと。
でも、
「なんだい?」
「大好き、です。」
でも僕は、
僕は、
「ああ、僕も君が大好きだよ。」
そう答え、虚構の彼女を抱きしめた。
そして朝日で目を覚ます。
「またか……」
彼女が頻繁に夢に出てくるようになった。
ただの、部下のはずなのに。
いつからこんな対象として見始めたんだ僕は。
「本当に、最低だ……」
自嘲するようなその呟きは誰にも聞こえることはなく。
ぼくのてにはなにもないなにもない
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イヅルがアニメで頬ごすってされて頬押さえてたのが可愛かった。
夢主といちゃいちゃさせる予定なんてない。嘘。これから書くかも。
[目次]