コントローラー

「これが貴方をコントロールできる機械です」

「……頭沸いたか?」

得意げなメフィストの手元にあるのは、ゲーム機のようなリモコンのような機械。

「失敬な!これは私の魔力と技術力を駆使して作ったんですよ!」

ぽち、とその機械を藤本に向けてボタンを押す。

「うぉ!?」

「藤本、お手!」

メフィストが差し出した手に自分の手を乗せてしまう藤本

「なんだよこれ!」

「ふぁっはっはっ!どうやら成功のようですねぇ☆」

「やめろ!」

「これで今日からベッドポジションを貴方にとられずにすむ!」

今日から私が上!とふんぞり返るメフィスト

「上に乗るのがよかったら乗せてやったのによー」

「黙らっしゃい」

あぁそうそうこれはこういう事も可能なんですよと機械をいじるメフィスト

「?」

怪訝な顔をした神父だったが、すぐに口がもごもごと不自然に動く。

「メフィスト、愛して、る、から、抱かれても、いいぞ、ってんな訳あるかぁぁぁ!!」

「嬉しいです獅郎!可愛がってあげますね!」

「ここ最近で一番の笑顔やめろ!」

その機械を取ろうと手を伸ばすが機械によって阻まれる藤本。

「悪いこと言わないからそれ貸せって……!」

「い や で す よ!」

「というかお前なんでそんな機械作ったんだよ!」

「え?」

一瞬、藤本が分からないくらいの時間動揺するメフィスト。

「それはあれですよね、当然、下剋上の為ですよねぇ」

「ひっで!お前ひっで!」

(あぁ、本当は、違う、そんな事じゃあないのだ、)

悪魔の分際で愛の言葉がもっと欲しいなんて。

(そんな事言えるはずないだろう!)


コントローラー

コントローラー
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メフィ藤も好きなんだぜアピールを。



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