薄紅色
「薄紅だ」
「え?」
なんの根拠もなくそう言ったわけでもない。ただ彼女の色素の薄い髪が日に透けてその色に見えただけだ。
「やっぱり変かな?この髪の色」
「日本人という人種の枠の中では、そうだね、おかしいかもね。でも君個人に似合ってるかどうかなら、似合っている、おかしくない。」
なんでこの色になったのかは教えてくれない。
まぁ彼女のことだし心配はしていない。僕があまり口を出す事ではないだろうし。
もし怪異関係だったりしたらさすがに僕は気がつく。
「でも黒髪の君も魅力的だったよ?もちろん今の君も僕にとってはとても魅力的だ。」
「ありがとう忍野さん。」
そう言ってにっこり笑う君はまるで透き通るように見えた。
「ねぇ忍野さんあなたが単刀直入にそんな事言うなんて珍しい事もあるんだね」
「照れていてね、頭が回らないんだよ」
「忍野さんって照れるの?」
「僕も生物もとい一人の人間だからねぇ」
「…………」
納得できてない顔をしないでほしいなぁ。
薄紅色の君薄紅
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どんな髪の色。あと薄紅ってこういう↑色ですか
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