波の音
「 」
「声が出ないのか?」
夢の中の自分は声が出なかった。目の前には私が、一方的に好きな彼がいた。とんだ人魚姫だ。
何故彼がここにいるのかわからない。
とりあえず彼の問いかけに頷く。
でも本当は、声を出せないだけだ。ある台詞しか。
『あなたのことが すきです』
なんて、そんな事は夢でも言えない。
それならば、恋が実らなかった人魚姫はせいぜい泡になるしかないのだ。
「?」
怪訝な顔をした彼ににこりと私は笑いかけ口をぱくぱくと動かした。もちろん声は出ない。
『さようなら、いとしいひと』
そのしゅんかんわたしはあわになった
かれのぽかんとしたかおがいっしゅんみえて
わたしのいないわたしのゆめには かれとなみのおとしかなかった
波の音波の音
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お嫁に来ましたの夢主の深層心理はこんなです。
単純にそれ(ネイガウス先生)しか要らないって言うのとか
おとぎ話にあこがれる気持ちとか。
ネイガウス先生とどうこうなるってのは完璧に諦めているのとか。
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