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彼がサタンの落胤だということがわかってから初めて彼に会った。

「……よ」

彼は気まずそうな顔をしていた。

「久しぶり」

いつもどおりに声をかける

すると彼は驚いた顔をしていた。

「何よその鳩が豆鉄砲で撃ち殺された所を見たような顔」

いや、どんな顔かわかんねぇんだけど、と彼は言う。

「どんな反応を覚悟してたのよ。燐」

「いやだって、お前俺が怖くないのか?サタンの息子なんだぞ」

こいつは一体何を言っているのだろう。だからなんだというんだ。

「ねぇ、あんたは私になんて言って欲しいの」

わかりきっている事を聞く。そんなの私がとっくに答えを持っているのだ。

「そんなの……」

言いよどむ燐。それはそうか。

なら、当初の予定通り彼にかけたかった言葉を私がマイペースに吐くとしよう。

「別に私は燐が何であろうが、人間じゃなかろうが起きたら毒虫になっていようが、死ぬまであんたを愛しぬく自信と根拠はあるから。」

そう言ってやると彼は泣き笑いのような表情になった。

ほら、だから、燐の事は私が一番よく知っているのだ。


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燐夢はどうも夢主が攻めくさく。



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