20:40 ネイガウス先生と手間のかかる生徒


「ネイガウス先生また補習ひっかかりましたー」

「またお前か。他の授業はほぼ主席のくせに何故私の授業だけ極端に悪い」

「やだなわざとですよわざと。先生の授業はとっても興味深いですし定期考査や実技ではまずまずの成績をとっていると自負しているんですが。」

だって小テストだけじゃないですか先生じきじきの補習ー、とにやつく問題児。

「あーでも最近あれですよね奥村燐?でしたっけあいつが補習に来るからまったく私と先生のこの逢引の時間が」

「お前とそういう関係になったことはない」

「せんせぇかったーい」

そうちゃらけた口調で言うこいつも実際性格は芯まで軽薄な訳でもない。

それよりもこいつの口から出た奥村燐の名前につい少しだけ眉をひそめた俺にこいつは、

「まぁあまり気に病まない事ですね、いろいろと」

先生の授業が受けられなくなったら私悪魔堕ちしかねないんで、と不謹慎な言葉を吐くこいつは、

こいつは一体どこまで把握しているのだろう。


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