21:18 振られ黄瀬としろくまきゃふぇー


▼意中の子に振られた黄瀬が長々と言い訳している話
や、最初から遊びのつもりだったんスよ、本当に。
ギャルギャルしい女の子たちの相手をするのも疲れたところだったしまぁ、息抜きにはちょうどいいかな、と思っただけっス。いや別にぜんぜん本命だとかそんなんじゃなかったし。女の子一人に振られたくらいでこの黄瀬涼太が泣くほどへこむなんて、そんなわけ、ねぇ? ……笠松先輩ってハンカチ持ち歩くタイプなんスね。


▼グリズリーさんをもふりながら
「このね、もふもふ具合がたまらないのよね」
「いいから離れろ。女子供が俺に触るんじゃねぇ」
「けちくさいわね。男らしくないと思うわ」
"男らしくない"の一言で彼は沈黙した。友人から習ったという方法でコーヒーを淹れる作業に彼は戻る。準備されているマグカップは二つ。
私と彼の分である。彼は優しすぎるくらいにやさしい。
「ね、グリズリーさん。私もブラックがいいな」


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