21:30 こいびとの日にちなまないネタ集（男夢主BLCPあり）
▽こんなのってないわ/ディルケイ ソラウ視点
魔法、のように私の心を彼は奪っていった(実際は、呪い、なのだけれど)
これが、恋してる、ってことなのね。彼を見るだけで目の前がきらきら輝くの。夢みたい。
でも、でもね、彼は、その彼は、私の許婚に夢中なの！こんなのってないわ！
わかっちゃうの。彼が私の許婚を見ているその視線はまるで同じなんだもの。私が彼を見るその視線と！
▽意味なんて考えたってどうにもならないわ/学生ノボリ
「意味なんて求めて何になるのです？」
ノボリがそう首をかしげた。意味なんてない。人間の生殖行為に意味なんてない。
「そりゃあ、そうよね、」
だって私達まだ青春まっさかりの学生なのだ。やりたいことをやるしかできない馬鹿なんだ。えぇ、ただそれだけ。
▽びびび/カミツレと男夢主
びびっ、ときちゃったのよ。と彼女は後に語った。
「そりゃあまた随分野生的だな」
「女の勘だと言ってよ」
女の勘、といいなおすと、正確だからいいでしょうと彼女は笑う
「自信満々だなスーパーモデルさん」
「えぇそうよ、自信満々な私が一番素敵だもの」
「違いない」
だからあなたも、私を自信を持って愛していいのよ。彼女はそうにんまり笑った。
▽ともにいきたい/教師雁夜夢
「わ、私と死ぬまで一緒にいてくれませんか！」
先生に何を言っているんだろう私。ああぁほら間桐先生あんなぽかんとした顔をしてらっしゃる。
「そう、だなぁ、」
彼はとても困ったような顔をした。
「この話は、あと、二年したら考えてあげるよ」
ぽん、と頭に置かれた手。
「え、ほ、本当ですか、」
それがたとえこの場しのぎの言葉でもなんでも、私は、そう言ってもらえるだけで、愛してるの言葉よりも嬉しかった。のだ。