21:10 綺礼夢


▼微熱のせいにすれば良い
無様だな、とでも言いたげに綺礼がこちらを見てくる。

「弱っている女性の寝室に入ってくるんじゃねぇわよ聖職者」

「聖職者だからこそ入れるんだろう。」

相変わらずここの家は一人娘を大切に閉じ込めているのだな、と綺礼は密かに笑う

「なによ」

「いや箱入りでよくもまぁこんなふざけた性格に育ったなと」

「殴るわよ」

「熱でふらふらだろうによくそんな口を利けるものだな」

このくらい微熱のうちよ!とベッドから身を乗り出してでぎゃいぎゃい騒いでるその額に自分の額を合わせる。やはり熱い、お前の平熱は七度台なのか、と問いたくなったが知恵熱まで出させるわけにはいかない。いいから早く寝ろ、と額を軽くはじく。

真っ赤に染まった顔でぎゃいぎゃいと喚かれてもちぃとも怖くないのだと、いい加減学習すべきである

THX:自慰


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