20:47 バベル
「私はあなたが大好きよ。愛しているわ」
「そうだね、今日はとってもいい天気だね。君の笑顔も輝いて見えるよ」
「でもね、言葉が通じなくなってから私不安なの。最低ね」
「ぼくは君の顔を見れるだけで、幸せなんだ。言葉が通じなくなるというのも案外悪くないかもね」
「あなたがもしわたしの知らない言葉で私の事を悪く言っていたらなんて、そんなことあるはずないのに。全く最低だわ」
「言葉の壁なんて容易に超えられるなんて思っていないけれど、それでも、君とならそうできればいいなって思ったんだ」
「だからね私これ以上あなたのことを疑いたくないの、お願い。もう、さよならね」
「ねぇ、僕と君の愛はこんな些細なことで壊れてしまうものだったのかな」
「でも私は少なくとも、あなたを愛しているのよ」
「僕はこんなにも君を愛してるというのに」