21:17 ジャンル不定(L、安田夢)


▼L
竜崎さん、と私が彼に向かってどんなに小さな声で呼びかけても彼は私に気が付いてくれるのだ。私の声だけ、というのかまた優越感をそそるじゃないか、ねぇ。
竜崎さん。私はあなたが好きです、と私が彼に向かって言うと彼は僕もですよ、と私に向かって笑いかけた。彼はこう見えて意外にも、表情豊かなのだ。
たとえばほら、
「何考えてるんですか?」
「竜崎さんが大好きだということに関してです」
「………………」
「照れてます?」
「少しだけ」

▼安田
「おい」
「なんですかなんで私安田先生に呼び出されてるんですかこのままなんかAV的な何かをされちゃうんですか?」
「AVてなんだおい」
「やっだなーAVって言ってもアダルトビデオじゃないですよオーディオビジュアルのほうですよ」
「どうでもいいけどお前、何なんだこの進路報告書!」
「安田先生のところに永久就職します私」
「書き直せ」
「お断りします」




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