03


俊「そういえば、万里はどうしたんです?」

玲「さっきからいないね」

ヒ「そういえばルツもいないんだよね」

志「ルツは知らねーけど、万里なんてさっきの綺麗のくだりで現れそうだけどな」

麗「私と一緒に騒いでくれないなんて……」

ア「え、そこなのかい?」

青「万里なら騒ぐはずなんだが」

ヨ「ルツ君なら、さっき目をキラキラさせた万里ちゃんにさらわれてたよ」

亜「……ああ、なるほど」

由「万里が犯人か」

ナミ「青幻ちゃんこれあげるー」

青「ありがとう……!」

ナガ「ええんか?」

青「いいんだ。俺は大丈夫。ありがとう、ナガレ」

ナガ「べ、別にお前のために言ってねーし!」

青「(か、かわ……!)」

由「そこの三人自由だな!」

麗「私万里を探してきます」

紗「いってらっしゃい」

ヒ「はいそこにも自由人!」

シ「あわわ……なんだかすごいことに!」

麗「万里、どこだ?」

万「ここ!」

ヨ「うわー。ずいぶん上のほうの窓だね」

万「いっくよー!!」

ル「あ、ちょっと……」




流「上から降ってくるヤツがあるか!」

ル「び、ビックリした……」

麗「ルツさん、ご迷惑おかけしました」

ル「本当だよね……」

ヒ「いいじゃない!仲良くなれたんでしょ?」

ル「え……」

万「なりました!」

俊「そもそも何をしてたんですか?」

万「なんか輪に入れなさそうだったから辛いもの巡りへ!」

ル「巡りというか……見ただけだけど」

ア「そもそもどうやってあそこまで行ったんだい?」

万「飛びました!」

シ「そういえば、麗羅たちのうち何人かは翼があるんだよね」

玲「羨ましいよね!私や流夏君なんかにはないから」

ヨ「流夏君に羽があったら気持ち悪いよ」

流「否定はしないが、お前に言われると腹が立つな」

ヒ「いいなー。便利そう!ん?待って。万里は飛ぶとしても、ルツはどうしたわけ?」

万「あ、私が掴んで飛んだよ」

ヒ「情けなっ!」

ル「……だって、俺は飛べないし」

由「まあ、普通そうだよね」

ヒ「でもよかったじゃん!友達出来て!」

ル「友達……?」

万「ダメですかね?私としては辛いもの好きな仲間が出来るの嬉しいんだけど」

ル「……」

青「ナミダは、何が好きなんだ?」

由「うん、空気読もうか!」

青「え、あ、すまない」

ナミ「ナミダは、うんk」

紗「えっと、ナミダちゃん、お菓子食べる?」

ナミ「わー、ありがと!」

青「うん……?」

ナガ「気にしたらアカン」

青「そ、そうか」

紗「はい、ナガレ君も」

ナガ「お、おう。もらうわ」

紗「お口に合うといいんだけど」

ナミ「おいしーよ!」

ナガ「ま、まあ、ええんちゃう?」

紗「本当?よかった!」

ヨ「何照れてるのさ気持ち悪い」

ナガ「うるせー!」

麗「えっと、ルツさん」

ル「……何?」

麗「万里と、仲良くしてあげて下さいね。万里、ルツさんにお会いするの楽しみにしていたんです」

ル「……うん」

ア「麗羅くんは良い姉だな」

万「ですよねー!流石アーサーさん!カッコいい人は違いますー!」

志「これが万里だよな」

シ「万里も面食いなんだね」

俊「麗羅もですよ」

シ「え!?」

ヨ「ふうん。君、大変なんじゃない?」

流「うるせぇよ!」

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