02


玲「えっと、ナミダちゃん、何持ってるの?」

ナミ「来る最中に拾ったけん。玲花ちゃんにあげるわぁ」

玲「え?」

ナガ「ナミダ!それ虫の死骸じゃろ!」

玲「きゃあああ!」

ナガ「全くそんなもん人にあげるヤツがあるか!」

ナミ「なんでやぁ?宝もんやのに」

玲「危なかった……受け取っちゃうとこだった」

青「……」

ヒ「あれでも可愛い?」

青「……あれでも、可愛い」

ヒ「……あっそ」

玲「ありがとう、ナガレ君」

ナガ「べ、別にお前を助けたわけじゃ……なくも、ないけど、」

ヨ「何照れてるのさ気持ち悪い」

ナガ「うるさいわ!」

志「おい、アイツお前と同じ匂いがするぞ」

由「え?」

流「ヘタレだろ」

由「ぼ、僕はヘタレじゃない!」

ア「ははは、若いね」

亜「あんたそればっかだぞ」

流「余裕そうなのが非常に腹立つな」

ア「余裕ではないさ」

シ「アーサーさんはカッコイイです!」

麗「そうですね」

紗「うん、わかるよ」

ア「ははは、ありがとう。光栄だよ」

亜「比べるだけ流夏君と由宇が哀れだな」

由「紗希……」

流「うるせぇよ!」

ヨ「ふふふ」

流「……何笑ってんだ」

ヨ「ん?嫌だなぁ、おもしろいからに決まってるじゃないか」

流「本当に斬ってやろうか」

麗「流夏さん」

流「ちっ……」

ヨ「麗羅がいると弱いよね君」

流「うるせぇよ!」

麗「はい?」

流「なんでもねぇよ!」

麗「え、あ、すみません……」

ヨ「あーあ。嫌われちゃったね」

流「斬ってやりてぇ……!」

ヒ「で、さりげなくあんたもおもしろがってるでしょ」

俊「もちろんです」

ヒ「あんたもアイツも黙ってれば綺麗なのに……」

俊「ありがとうございます」

ヒ「誉めてないからね!」

志「でもそうだよな。俊もだけど、ヨシュアも黙ってれば綺麗だな」

ヨ「その台詞そっくりそのまま君に返すよ」

志「おう、ありがとな」

ヨ「ふふふ。どういたしまして」

麗「確かに、ヨシュアさんって綺麗ですよね」

ヨ「うん、そうだね」

亜「何その返し方」

流「なっ!こ、こんなヤツのどこが綺麗だ!」

俊「見た目じゃ敵いませんよ、流夏」

流「うるせぇよ!」

紗「なんか、みんなすごいね」

シ「う、うん」

青「シャリオン」

シ「あ、何かな?」

青「動物……」

シ「え?」

紗「多分、動物と仲良しな話がしたいんだと思うんだけど……」

青「そうだ」

紗「青幻君は人見知りだから……」

シ「そうなんだ。えっと、青幻も動物と仲良しなの?」

青「ああ」

シ「一緒だね!」

麗「シャーリィさん、仲良くしてあげて下さいね」

シ「うん!もちろん!」

ヒ「……あっちはいいなぁ。ほのぼのしてて」

由「そうだね。こっちはなんだか怖いよね」

亜「同じ空間にいるはずなのに、なんか空気が違うよね」

俊「おや、俺は楽しいですよ」

ヨ「僕もそれなりに楽しんでいるよ」

志「おもしれーよな」

流「性格悪いなお前ら……」

ヒ「まあでも、流夏と由宇はいじりがいあるわよね!」

志「わかってんじゃねーか!」

由「え、僕たち身の危険?」

亜「助けてやれないからな」

ア「すまない、私も力になれなさそうだ」

由「え、えっと……あれ、ナミダとナガレは?」

ナミ「ここにおるけん!ほら、由宇ちゃんにもあげるわ!」

ナガ「だから誰も欲しがらない言うてるが!」

由「君たちとは仲良く出来そうだよ……」

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