コラボ小説 01


「ねぇ、何かゲームやんね?てかやるよね?やるって言わねぇ奴は前に出ろ。」

「強制じゃん。拒否権無い。」

「そんな役に立たない権利は犬に食わせちまえ。」

「出番だよ。行け、わんこ君。」

「行かないッス!」

「ねぇ。」


危うく白兎を痛め付けよう企画が開始されようとする流れをヒザシの一言が断ち切った。


「ん、何?白兎狩りより楽しい事思い付いた?」

「オレ狩り!?」


興味津々とばかりにヒザシへ詰め寄る三月兎の物騒な発言に思わず叫んだ白兎。
だがそれには目もくれず三月兎はヒザシの発言を待った。


「買い物、とか?」

「決めた、白兎狩り開始!」

「ぎゃああっ!!」

「ちょ、ちょっと!」


無造作に白兎の頭を掴んだ三月兎の制止に入り二人を引き離す。


「良いじゃん、やらせたら?」


物凄くどうでも良さそうなルツ、何も言わずニコニコ笑顔なヨシュア。
この二人もある意味怖い。


「じゃあ仮に買い物やるとして。金はどうすんの?あたしゃびた一文出さねぇからなぁ!?」

「そ、その辺は各自で工面?」

「……。」

「ぼくら結構お金持ってるよ。」

「お買い物けってー♪」


ヨシュアの助け船(?)により白兎狩りを頭から消す事に成功した。


「……あった?」

「何がだい?」

「金。」

「ヒザシの貯金力を信じるしかないねぇ。」

「……。」

お前楽しんでるだろと言わんばかりの視線を向けるが彼自身は涼しい顔をしている。


「どうやって分ける?」

「普通にグーパーで良いんじゃね?ってか分かれんの?」

「当たり前じゃん!全員で行動したらどうなるか分かる?」

「んー……とにかく分かれよっか。」


ヒザシの言葉を理解しようとしたが僅か10秒ほどで諦めた。
その切り替えの早さに呆れるも三月兎がハウンドへと化ける前にさっさと話を進める方が良い。


「じゃあ……グーとパーで──」

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