《小説》
君の為なら利用する
俺は、ふっと不敵な笑みを新一に見せた。
「な、なんだよ、その笑みは?」
「ま、楽しみにしててよ。
そのうち"真実(こたえ)"が解かるからさ」
俺がそう言って歩き出すと新一は
「なんだよ、真実って?
おめぇが蘭に近づく理由が解かるっつぅのかよ?」
と俺に向かって問いかけ、後を追ってくる。
「さぁ?推理してよ。名探偵でしょ?
あ、それから、蘭ちゃんに関わってるのは
"快斗(おれ)"じゃなくて"キッド"だからね」
「…絶対、牢獄にぶち込んでやる」
「怖いよ、新一クン」
顔に似合わないセリフを口にする彼。
だけど、そんな彼に、俺は今日も惚れている。
《あとがき》
キッドが蘭に近づくシーンを見ると
コナン(新一)を挑発する(遊ぶ)為にやってるんじゃないか
と思えてならないです。
そんな妄想から、仕上がった作品。
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