《カップリング》

reward―報酬―


ペタペタ。
カキカキ。
ペタ。カキ。
ペタ。カキ。

まるで
この前テレビで見た、日本の餅つきという作業の要領で
スムーズに仕上がっていく。

(気持ち的には、書類にハンコを押してる気分だぜ)

それから、イメージが違うだのこっちがいいかな?だので書き直し
2、3時間かかってようやく完成した。

「マックだろ〜メグだろ〜キザ夫に〜それから」

風のサーガは、配る奴らの名前を呼びながら枚数を数える。

「よし、ちゃんとあるな!!お疲れ〜でかっちょ!」

俺はしっぽを紙で拭いて、首をコキコキと鳴らした。

「風のサーガ」
「シュウだよ。言うてみ?」

俺はサーガの言葉を無視して唇を奪う。

「ん!?」

少し長めのキス。
心地よい風が通り過ぎた。

「なんだよ、いきなり!」
「手伝ったんだ。報酬があって当然だろ?」

顔を赤く染め、口を拭きながら文句をいう風のサーガに
俺はしれっと言葉を返す。
するとサーガは

「報酬はやったじゃん!ほら、それ!」

と、サインの書かれた紙を指差した。

「んなの、いらねぇってぇの。…てか、お前、さっきから何口拭いてんだよ?」
「え?なんとなく?」

イラッとした。

「この野郎…。拭くんじゃねぇよ。もう1回してやろうか!?あ?!」
「けっこうデス!!」

俺が顔を近づけ、サーガは両手でその顔をおもいっきり押し返す。

言っておくが、これでも一応、恋人同士だ。

ただ、お互いベタベタな感じを好まないだけ。
…という事にしておこう。

今はな。



《あとがき》
一応、これでも恋人同士^^
シロ→→→←シュウ的なものが浮かびまして、ぐわ〜っと執筆。
恋人になってもシュウは、シロンの扱いが荒いといい。
という願い?思い?が詰まった作品です。





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