《榛阿》

クエッション・阿部サイド


「春大の時、よく阿部だって分かったよね?榛名さん」

と栄口に言われて初めて、そういえばと思った。
連絡を取ったなんて事は当然なく、ホント偶然で
しかも、時間が空いての再会だったわけだ。

「なのに、なんで分かったんすか?」
『タカヤが来る感じがした。
あと、春大ベスト16は、俺にとっちゃ当たり前だし
そしたら当然、お前見に来ると思って』

どうして当然なんだ?と引っ掛かった。

『まぁさ、結果、愛じゃね?』
「!」

携帯電話の先で、そういうことを平然と言い切る元希さん。
それに、ものすごく恥ずかしい思いをしている俺。

"愛じゃね?"

なんつー事言うんだこの人は
と熱を佩びた額に、同じく熱を持った手のひらを当てた。

(わけわかんねぇ///)

fin.


<あとがき>
阿部は、榛名に敵わないと思ってる。
振り回されないと思っていても
結局、振り回され、堕ちちゃう阿部が好きです。
次は、榛名サイド。


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