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【ひな祭り】 祐悠


「ねぇ、ゆーた」

「なぁに?」

「今日ってさ、ひな祭りだよね」

「うん、そうだね」

「ひな祭りって女の子の日だよね」

「うん」

「だから、うちはお雛様飾んないよね」

「うん?」

「よし、じゃあ今年から飾ろっか」

「…は?」

「はい、悠太。これ着てね」

「ちょっと待ってください。お兄ちゃん、話が見えてきません」

「あ、俺がお内裏様だから」

「ねぇ祐希くん、聞いてる?」

「え、ちょっと悠太、早く着てよ」

「聞きたくないけどさ、敢えて聞くよ。…これ、何?」

「お雛様の衣装」

「お雛様の衣装とか意味分かんないからね?どこでこんなの手に入れてくるのさ」

「演劇部に借りました」

「…うちの演劇部、何の劇やってんの?」

「まぁまぁ、いいじゃないですか。さっさと着てください」

「嫌です」

「えー」

「そんな不満そうな顔されても、嫌だからね」

「悠太のケチー。恋人のお願いも聞いてくれないんだ。あーあ、俺落ち込むなー。泣いちゃうなー。いじけちゃ「負けました。着ますよ」」

「わーい」

「…で、祐希は何で中途半端に着てんの?」

「着付け出来ませんから」

「俺にやれと?」

「その通りです」

「はい、できたよ」

「ありがと。それじゃ姫、一緒にピース」

「…写真撮るんだ」

「写真撮らなきゃお雛様飾れないでしょ」

「…あ、お雛様のコスプレをした写真を飾るんですか」


―*―*―*―*―*―

小説部屋に置いてたけど、小ネタなのでこっちに移動。
お雛様ゆきゆたはきっと可愛い(*・ω・)




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