log | ナノ
14人目…

こんにちは、あきらです。
さて、皆さんに問題です。僕は今、一体何をしているのでしょーか?…え?分かんない?まぁ、そうだろうね。じゃあ、教えてあげる。僕は今、今日こーちゃんに話し掛けてきた女子の人数を数えてるとこなの。もちろん、明らかに好意をもって話し掛けてきてる女子の数ね。あ、15、16、17っと…。ついでに、いんちょーみたいな変態も数に入れると19人。さらに、仲良さそうに話す男子も入れると26人。
こーちゃんには僕というものがいるのに、皆はそれを知らないから好意を隠しもせずに話し掛ける。男子に妬くのはおかしいかもしれないけど、あんまり仲良くされると嫌だな。女子は論外。あ、また人数増えた。30までいったら数えるのを止めようと思ってたけど、まさかこんなに早くそのときがくるとは…。
今日は、敢えて僕からは話し掛けてない。だから、常に引っ付いててこーちゃんとの会話を邪魔する者は誰もいないわけで。僕がいなきゃこんなに無防備なのか、と若干呆れてこーちゃんを見詰める。鈍感な彼は、まったく僕の視線になんて気付かないけどね。
あ、いんちょーったらナチュラルセクハラしてる!まったくあの人は、僕が傍にいないからって!さすがにこのままじゃダメだなと思った僕は、いんちょーの鳩尾を一発殴ってからまた席に戻って考える。
どうしたらこーちゃんを皆に取られずに済むんだろう?う〜ん、何かないかな…



………!!
そうだっ、いいこと思い付いちゃった!
僕は急いで教室を飛び出した。向かった先は放送室。うちの放送室、鍵掛かってないから、意外と簡単に入れちゃうんだよね。放送室に入って、電源を入れて、マイクの音量を設定すれば準備完了!
僕は深呼吸をして、全校生徒に向けての緊急放送を始めた。










「ーー‥全校生徒に告ぐ!東 晃一は、僕の嫁であるため、手出ししたものは五体バラバラの刑、もしくは指切断の刑である!」

- END - 





1/2

 
←back

×
- ナノ -