「さようなら、ロラン」
「ええ。またいずれ会いましょう」

 夕焼けに照らされたロランにアルヴィスは手を差し出した。少しだけ躊躇した素振りを見せたものの、ロランはその手を握った。じんわりと体温を交換する尊さを噛みしめてから、二人は別れた。

 森の出口に向かって歩き始めたアルヴィスの背中を、ロランはいつまでも手を振って見送った。

end





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