「ディ、ディセル…。」 「ごめんね?」 自分が悪い訳でもないのに謝る登奈。性格の悪いキャラ作ってごめんなさい。 ちなみに那奈登は悪魔を悶絶に追い込んだ激辛ちくわを何食わぬ顔で食べている。 「……これ、食べる?」 「ひっ…!」 「こ、怖がらないで。ね?」 普通は怖がります。悪魔に悲鳴上げさせた奴の姉がちくわを差し出したんだから。 「だ、大丈夫!これはね、チーズを詰めてて、焼いてるの。チーズが好きなら美味しいと思うんだけど……どう、かな?」 「チーズ?」 「ほら、これも!」 「うまそー♪」 「あっ…。」 「那奈登っ、エンジェ君に上げたの!」 天使君が食べようと手を伸ばした瞬間、横からさっと手を伸ばし奪った者が居る。誰かは想像できるだろう。 「ぼ、僕のちくわが…!」 「はーは、はんへんはっはへ〜(※あーら、残念だったね〜)。」 「なーなーとー?」 「そんな顔すんなってー。悪いとは思ってっけど登奈ちゃんが大好きだから…!」 「どこから本当?」 「登奈ちゃんが大好きだから、から。」 「那奈登!」 天使の物を奪うとは肝の座った男だ。 姉が焦るのも分かる、分かるぞ。 「なーにやってんだ。」 「復活早いな。悪魔みたい。」 「『みたい』じゃなくて悪魔だっての!」 激辛から回復した悪魔さえも一蹴しやがった弟君。 もうキャラ変わってますね。キャラは変わってなんぼのもんじゃい。 えっ、オチ?それって新しいちくわの会社?それとも食べられるの? [*前] | [次#] |