「アキラ、ごめん。電話やっと終わったわ」

「……ずっと電話してたら、よかったのに」

「え?」

あれ、俺、さっき何を言った?
俺、たーくんが電話終わったの、嬉しかったのに?

「じょ、冗談きついわ、アキラ」

あはは、と嘘っぽい笑い方するたーくん。
いつから、どうして、そんな笑い方、俺にするようになったの?
初めて会った喫茶店の時とは、違う。
あからさまに、無理して作った笑顔。

なんで、どうして?

「……アキラ?」

「何?」

「どないしたん、なんかさっきから、変やで?」

「別に」

「そうか?」

「……たーくんには関係ない。たーくんには、わからない!」

「……………………………………………………………………………そうかもしれへんな」



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