2
「アキラ、ごめん。電話やっと終わったわ」
「……ずっと電話してたら、よかったのに」
「え?」
あれ、俺、さっき何を言った?
俺、たーくんが電話終わったの、嬉しかったのに?
「じょ、冗談きついわ、アキラ」
あはは、と嘘っぽい笑い方するたーくん。
いつから、どうして、そんな笑い方、俺にするようになったの?
初めて会った喫茶店の時とは、違う。
あからさまに、無理して作った笑顔。
なんで、どうして?
「……アキラ?」
「何?」
「どないしたん、なんかさっきから、変やで?」
「別に」
「そうか?」
「……たーくんには関係ない。たーくんには、わからない!」
「……………………………………………………………………………そうかもしれへんな」
[*前] | [次#]
目次
以下はナノ様の広告になります。