「7時だよ、7時」

俺の目の前に目覚まし時計をアキラはさし出す。
が、その目覚ましの秒針が動いていないことに俺は気がついた。

「アキラ、ちゃうって。今が7時なわけないやん」

明らかに窓から差し込む太陽の光の角度が違う。

「え?」

「やってその、目覚まし、秒針動いとらん」

「嘘……て、本当だ!」

「ちょ、リビングのテレビつけて」

「わかった、すぐ、つけてくる」

「いや、俺も行くわ」

そうして、リビングのテレビの時計を見た結果、とっくに9時を過ぎているのを俺たち二人は知った。


*****

「寝坊したんだ」

職場に行くと先輩がそういって俺の背中を叩く。そして、佐恵子には「朝も起きれないような駄目人間になったんですね」と言われてしもうた。
アキラは、無事に学校についたやろうか?




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