そうだ小説を書こう




=真紀side=


真佐が最近そわそわして、突然顔を赤らめて、すごく可愛い。
私は心の中で勝手な妄想を繰り返す。

(宮田に今日も好きって言えなかった。どうして俺はこんなんなんだろう。でも、でも、宮田、こんな俺でもいいって言ってくれた。どうしよう。好きすぎて、たまらない。隣に居るだけで、ドキドキして、今度はそのドキドキが聞こえてしまったらどうしようって、心配。なんて、考えていたらいいのにね。真佐が)

そんなことを考えながら、私は微笑みながら真佐を見つめていた。
すると突然、真佐は真剣な顔をして、私の方を向いた。

「姉さん、俺、姉さんに、言わないといけないことがあるんだ!」

「え、何、何? もしかして、宮田くんと付き合うことにでもなったの?」

だったら面白いなって思った。からかったつもりだった。
なのに、真佐は、私の可愛い弟の真佐は…頷いた。

「うん、付き合うことに、なった…」

「そ、そう」

「ごめんね」

「いやいやいや、謝らなくていいし。うん。真佐が選んだことなら、私は文句は言わないし、うん。よかったね」

「ありがとう、姉さん」

同性愛には理解がある。というか、BL愛している。でも、実際に、自分の弟がってなると頭がこんがらがってきた。そうだ小説を書こう。そうしたら…



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