7
夜、考えすぎて、眠れなかった。
何回も、宮田の怒っていた顔を思い出して、しまった。
だから、朝から、体調はあまり良くない。
でも、学校には行こうとした。
行きたかった。
宮田に会いたかった。
でも、どうしたらいいのか、わからなかった。
また宮田が怒るんじゃないかって、考えると。
怖かった。
「目腫れてないか?」
「え?」
そんなはずはないと、上から降ってきた宮田の言葉を否定する。
体育館裏の木の下。俺は待っていた宮田が来たのに、落ち着かない。
「……氷流。お前、昨日」
「え、大丈夫」
「ちゃんと眠れなかったのか?」
「少しだけ」
「少しってどれくらいだよ?」
「いつもより、眠れなかっただけだし、平気」
「平気って顔してないだろ!」
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