夜、考えすぎて、眠れなかった。
何回も、宮田の怒っていた顔を思い出して、しまった。

だから、朝から、体調はあまり良くない。
でも、学校には行こうとした。
行きたかった。
宮田に会いたかった。
でも、どうしたらいいのか、わからなかった。
また宮田が怒るんじゃないかって、考えると。
怖かった。

「目腫れてないか?」

「え?」

そんなはずはないと、上から降ってきた宮田の言葉を否定する。
体育館裏の木の下。俺は待っていた宮田が来たのに、落ち着かない。

「……氷流。お前、昨日」

「え、大丈夫」

「ちゃんと眠れなかったのか?」

「少しだけ」

「少しってどれくらいだよ?」

「いつもより、眠れなかっただけだし、平気」

「平気って顔してないだろ!」



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