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そんな日々が続いた。
すると、不思議なことに、宮田以外にも俺と話をしてくれるクラスメイトが現れたりした。
そう「誤解して悪かった」って言ってくれた。
よくわからないけど、仲良くなれたらいいなって思った。
それは、俺に取ったら他愛のない話だった。
昨日の夜ごはんに魚を食べたくらいの他愛のない話。
なのに、宮田にそんな話をすると、つまらなさそうに頷かれただけだった。
「……こんな話、つまらないよな」
どうしていいのかわからなくて、沈黙が辛くて、俺は体育館裏の木にもたれかかって、呟いた。
初めて、宮田に会ったのもこの場所だ。
「話せよ」
「宮田?」
「ちゃんと話してくれ、聞くから。つまらなくないから」
「でも、なんか、怒っている?」
「怒ってない!」
優しい宮田が声を、上げた。
俺はそれに驚いて、声を失った。
少し、いや、かなり、怖かった。
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