第二話




=氷流side=


いつからだっけ。
気が付いたら、俺は周りとは違うことに気がついた。

初めは単に体力がないのだと思っていた。
でも違った。

俺はどうやら身体が弱いらしい。
ちなみに病名なんてものはない。
ただ単に弱いらしい。

たかがそれだけの話。

なのに、どうしてだろう。
気がつけば、一人ぼっちだった。

みんなと同じように遊びたいと思った。
でも、鬼ごっこは息が続かないし、何より外で砂まみれになると涙が出て、咳が止まらなくなることもあった。
だけど、俺はそれでも頑張った。
頑張れば、みんなといられると思っていたのだ。




叶わなかった。




だから、何も望まないと決めた。
教室やクラスメイトがまた遠くなった。



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