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「問題にならないか……」
その方が俺にも都合がいいし、喜ばしいことなんだろうけど。
なんだかしっくりとこないと思いながら、廊下の壁にもたれかかると、携帯を取り出し、迷うことなく、とあるURLを打ちこみ、笑った。
ネットはいい。
顔の見えない相手や何かに気を使わない集まりなんて最高だ。
エグイ本音の書き込みや愚痴、そういうのを見るとホッとする。
みんな独りボッチなんだ。
「何、見てんだ?」
「え?」
急に話しかけられて、俺は跳ね上がった。
すると不思議そうに、金髪は俺を見つめる。
「氷流?」
「なんで、疑問形?」
「いや、なんていうのか、僕に、話しかけてくれるなんて、思っても」
みなかったと続けようとして、俺は恥ずかしくなった。
こいつの前では猫かぶりをみせたことなんてなかった。
やばいな、素で接している奴に、他人行儀に猫かぶるとか、こんなにも恥ずかしいんだな。
知らなった。
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