ローレライの少女

歌を歌っていました
とても悲しげな歌でした
ぼんやりとした彼らは深く沈んでいきました
私はまた、哀しい歌を歌いました

歌を歌っていました
とても楽しげな歌でした
陽気な赤ら顔の彼も深く沈んでいきました
私はまた、哀しい歌を歌いました

回りの家々の明かりが全て消えた夜でした
山も向こう側に飲み込まれた夜でした

歌を歌っていました
私の心の歌でした
大きな岩を登ってきた彼は言いました
「もう歌うのはやめてくれないか」
私は彼に応じました

何も歌えなくなりました
ひどく暇になりました
でも、彼の言う通りにしました




 
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